臨床催眠(催眠療法)

皆さん、意外と(?)この話題に興味があるみたいで。

当オフィスのカウンセリングに来られる以前に、しばしば、「○○セラピーの中でピプノセラピー(催眠療法)10回コースを受けました」とか、「前世療法で本当の自分に出会うカウンセリングを受けたのですが・・」とか、「グループ催眠療法を1年間受けました」とか、色々と体験されている方というのは割と多くて。

そして、話を聞くと、ちょっと値段が高いことが多いようです。(通常のカウンセリングですら保険適用外で実費なので、高い印象があるかと思いますが、それと比べて高い気がします。奇跡が起きそうだと値段上がるんでしょうか・・)

では、何故、それを受けたのにも関わらず、心葉に来られるのか。

答えは色々ですが、共通するのは、的に当たるような効果がなかったから・・・。

と言ってもある程度改善していたり、全部が全部良くなかったというわけではないと思います。

カウンセラーさんも一生懸命やってくれたはずです。

なので、参考までにちょっとどんな催眠療法だったか聞いてみると、相談者さんのニーズとずれちゃった催眠療法だったり、カウンセラーの技量が未熟だったり、そういうことが見え隠れします(催眠状態に入っていないのに、カウンセラーに申し訳ないから入っているフリをして演技してました、とか聞くと、泣けます(泣))。

カウンセラーの技量が未熟という点については、自分への戒めにもなりますので、そういう話を聞くと、自分も引き続き研鑽を積まないといけないと強く思いますし、当たり前ですが、現在も定期的に臨床家の仲間内でトレーニングを繰り返しています。

(技術なので、経験を積むほど上達します。おそらく1年前の自分と比べても大分力は伸びたと思います。それでもまだまだ上達していかないといけないと感じます)

残念ながら日本では、学会に所属し、トレーニング・研究をしながら臨床を行っている方が非常に少ないようです。

とても歯がゆい思いをしているのですが、倫理観に劣る催眠術セラピー(?)を受けて、効果がないならまだしも、悪化するケースも見聞きするので、悩ましいところです。

(倫理観に劣る、というのはどういうことかと言うと、ちょっと危なくて書けないのですが、仮に臨床心理士・公認心理師がそのようなことをしたら、確実に資格剥奪です。)

ブログの記事の「辛くないカウンセリング」にもちょっと書きましたが、日本は(話をゆっくり聴きます的な)傾聴スタイルに、無意識を探索する精神分析的な理解を合わせた手法が、長い間(今も?)主流でした。(そして、そこに留まり続けている業界の風潮も未だにあります)

海外では、まず基本として催眠療法を学び、その上で様々な心理療法(精神分析や認知行動療法)を肉付けして、臨床家として成長していきます。

催眠状態は、何か特別な状態ということではなく、日々起きています(例えば、怪我をして泣いている子どもに対して、母親が「痛いの痛いの~飛んでけ!」とやって、子どもが泣き止むとか)。

カウンセリングの中でもいつもごく自然に催眠状態は発生しており、そこをちゃんと捉えて臨床をするかどうかで、質がガラッと変ります(恥ずかしながら自分も、催眠療法を学ぶ中でようやく分かってきたことですが)。

日本がいつかそうなるか、と言うと、それは無理でしょう。

教えられる先生・研究者がまず少ない。

50年後くらいには、この状況は変っているかもしれませんが・・(苦笑)。

臨床心理士がこんな感じなので、そうしているうちに公の資格のないカウンセラーが○○スクールで手っ取り早く(?)、催眠の技術を学んで、医療・学校・福祉・司法領域などの臨床経験を経ずに開業して、「○○催眠療法士です」とかになる。

これ、何とかせんといかんのだけどね・・。

もちろん、中にはしっかりとした仕事をされている人もいると思います。

催眠を車の運転で例えると、助手席に相談者様が座ってもらった状態で、運転手であるカウンセラーはアクセルを踏み込むことになりますが、安全に運転をするためには、病態・状態を見立てるハンドリングや、倫理的・医療的判断でストップをかけるためのブレーキを持っていることが大切です。

加速をして気持ちよく進むことが出来ても、カーブを曲がったり、障害物を避けなければいけない時にそれができないと、どうなるか・・。

カウンセラーを信頼して、怪我をしてしまったら、元も子もありません。

こんな状況に対して個人で出来ることは限られていますが、早くもっと力をつけて、反論されても跳ね返せるように、臨床を作っていくことで結果を出していくしかないのでしょうね・・。

ともあれ、催眠状態を導く手法はとても大切です。

その人に上手く適用できれば、カウンセリングの効果を何倍にも上げます(改善のスピードが早くなると言ってもいいと思います)。

毎週毎週小まめに来ていただかなくても、月に1回くらいで同じ程度かそれ以上に改善することがあります。

テレビなどの催眠ショーを見て、面白くて興味はあるけれど、「操られる」「不安」など良くないイメージも一般的にはあるかもしれませんが、安心していただきたいのは、「したくないこと」は催眠療法の中では絶対に起きないということ。(あくまでも、ドライブの行き先『ゴール・目標・目的地』を決めるのは、相談者様ですので)

テレビなどでは、芸能人が「したくないこと」をさせられると「ウケる」、という利益が発生しますし、収録場面という安心感の基に自分がそのようになることへの楽しみと期待も潜在的にはあるため、その状態では、「ワサビが抹茶アイスの味になる」「自分の名前が分からなくなる」などの催眠状態が起きえます。(催眠ショーとしては、とても面白いので、エンタテインメントならこれはこれで良いのだろうと思います)

催眠療法は、その人が催眠状態に入りやすいか、また催眠の暗示に反応しやすいか(催眠感受性・被暗示性と言います)、によって適用となるかどうか決まってきますので、全員に適用されるものではありません。

また受け身でカウンセラーに任せていれば、夢のように改善する心理療法でもありません。

どちらかと言えば、相談者様の積極的な意欲や関わりが必要ですし、不可能を可能にする技術でもありません(物理的な能力を超えたことは出来ませんし、先天的な障害が治ることもありませんし、天才にもなれません)。

ただ、必要なタイミングに実施することで、とても効果的な結果が得られる手法です。(例えば、クモが怖くていつも逃げていたけど見ていられるようになったり、緊張でお腹が痛くなりがちだったけどそれが緩和したり、将来に対する迷いがあったけど覚悟が決まったり、心理的に可能なことはあらゆる事が変化します)

催眠について、色々と聞かれることが多かったので、いくつか思うことを思いつくままに書いてみました。

カウンセリングに来ていただいている方で質問したかった方や、通りすがりでもブログを見てくれた方の参考に、すこしでもなれば良いのですが・・。

“臨床催眠(催眠療法)” への21件の返信

  1. あずき (月曜日, 10 6月 2019 09:43)

    ちょうど、なんとなく眠れない時に、更新されているのを見つけました。言葉のトーンが優しくて、読み終わったら、すーーっと眠れました。ありがとうございます。
    心が弱っている時に、何処に行けば自分に適しているのか…判断が難しい。日常、ほんの少しですら、誰に本音をこぼしたら安全なのか、相手選びに迷うのに。
    適していない相手を頼ってしまうと、後々大変です。
    本当にしんどい時は、藁をもすがる思いだから、目に止まったモノが大丈夫かどうか、考えられる状態にない。
    そして、まだまだ、カウンセリングを受けていると言うと、偏見を持たれる事もあるので、大きな声で、助けを呼べない。
    「なんか調子悪いけど、どこのお医者さんが良いかな…」
    と、周囲に話すのと、同じ気軽さで、探せる様になるといいな…。
    カウンセリングという言葉が、人の心をつかみやすいので、安易に商売に使われているのも気になります。蓋を開ければ、ただのヒアリング…個人情報を聞き出すだけ…とかよくありますし。
    誠実さって、簡単に証明出来ないから、難しいとは思いますが、
    沢山勉強して真摯に取り組んでいる臨床心理士の方々に、どうかもっとお医者さん並みの社会的扱いがされる様になると良いです。

  2. おまつりきんぎょ (月曜日, 10 6月 2019 22:20)

    先生にいつもお世話になっています。

    先生のブログ、陰ながらいつも読ませてもらっているのですが、今回はびっくりしたので思わずコメントさせてもらいます。

    催眠て、そういうものなんですね!(今までよくわからず受けていてすみません…)

    ただ、今回のブログの車の運転の例えを読んで、とてもしっくりきました。
    確かに、催眠をやってもらった後は、自分の思い描くイメージの方へ、自然に、気付いたら、寄って行っている感じです。

    先生にそういう風に治してもらっていると思っていたのですが、自分のこうでありたいっていうイメージもすごく大事なんですね。
    前に何かの本で読んだ、「自分を治すのは自分」て、こういうことなんでしょうか?

    ともあれ、やっぱり、しっかりトレーニングを積んで、いつも丁寧にカウンセリングをして下さる先生に、感謝です。
    心葉を選んだ自分に自信を持ちたいと思います。

  3. 光波 (火曜日, 11 6月 2019 17:06)

    いつも、お世話になっております。
    先生のブログ楽しみにしていますが、その反面…普段聞けないお話もあり、何といいますか大盤振る舞いの様な気がします。

    クライアント側には、セラピーには魔法の様な力があって、それに縋れば苦しみからすぐ解放されるのではないかという期待があることは否めません。

    よって即効性という対価を求める余り、より高額なカウンセリングを
    「多額のお金を払ったのだから、私は何もしなくてもプロの人が良きに計らえで何とかしてくれる」
    と受け身なまま受けてしまうという残念な実情があると思います。

    しかも、高額であるが故に“自分は良くなったんだ”と信じ込ませようという気持ちまで働いて事情は色々と複雑な気がします。

    それでも、やっぱりテレビ番組の催眠術の様にジャガイモをリンゴだと思えず、絶望して悪化の一途を辿ってしまう…。

    苦しんだり、悩んだりしているにも関わらず、クライアントの心の奥底で
    「実は、現状を維持したい」「問題を解決したいが、問題に関わりたくない」
    という気持ちが働いている限り、楽(ラク)して良くなる的(マト)に当たるまで堂々巡りしてゆきます。

    十把一絡げで書いてしまっていますが、これはクライアントが先生に対して目先で語る問題とは別に矛盾しながら存在している本質的な問題だと思います。

    クライアントがそんな状態では、先生が自分を戒めて日々研鑽を積み、どんなに適切な手法を選択しても無下にしてしまいます。

    『本当に自分は良くなりたいのか?』

    と自分に問いかけることがクライアントの課題だと思いました。

  4. りんごの木 (月曜日, 17 6月 2019 12:53)

    小さい頃、おとなの人に、「いたいのいたいのとんでいけ〜」をやってもらって、別に怪我が治ったわけじゃないのに、なんか大丈夫になってまた活き活きと遊び出したことをふと思い出しました。

    あれは催眠状態なんですね。

    先生が、前向きな流れとかイメージを創ってくれたり、私たちから引き出してくれて、それを私たちが掴んで離しにくくするのを助けて下さる、みたいな感じなのでしょうか?

    重くるしい気持ちで、正直これをカウンセリングで話しても変わらないんだろうなぁ…と思って先生のところに行った日も、帰りに心葉さんのドアを開けるときはとても気持ちが軽くなっているというか、自分の質が変わった?感じがなんとなくします。

    人に話を聞いてもらって軽くなったけど、次の日はまた重いみたいなのとは違って、不思議と持続するなーと感じます。

    いつもありがとうございます。

  5. 心葉 (木曜日, 20 6月 2019 23:31)

    ブログにコメントを直接いただいた方以外からも感想をいただいたりしていて、
    やはり皆さん気になるトピックなのだな、と改めて感じています。

    以下、コメントに返信しますね。

    >あずきさん
    優しくて暖かいコメントをありがとうございます。
    気持ちに染み入ってきます・・。
    「カウンセリング」という響きの良さと、「それが本当に助けになるものかどうか」は、
    臨床の質次第で、とてつもない開きになることもあります。
    私も含めてですが、誠実に臨床を磨いていかないといけないですね。
    コメントの最後の「沢山勉強して・・」のところ、涙が出そうなくらいとても嬉しいです。
    そういう世の中になっていくためにも、頑張ります!

    >おまつりきんぎょさん
    コメントいただけると思っていなかったので(失礼・笑)、とても嬉しいです。
    そうですね、「自分でこうありたい」という気持ちはとても大切です。
    カウンセリングは、自己治癒力を最大限に発揮させる触媒のようなものですので、
    相談者様が「○○になりたい!」、さらにもっと言えば「○○になる!」と
    決心してもらうことがカウンセラーの力も後押ししてくれます。
    今後ともニーズに添えるよう対応させていただきますので、よろしくお願いいたします。

    >光波さん
    いただいたコメント、本当に本質的なところですね。
    ありがとうございます。
    相談者様からこのようなコメントをいただけるのは、とても貴重で、背筋が伸びます。

    『普段聞けないお話もあり、何といいますか大盤振る舞いのような気がします』
    →はい、そう思います(笑)。そのつもりで書いたと言いますか。
    今回のブログは、カウンセリング2回分くらいの話題をギュッと詰めたつもりです。
    読んでいただいた方のお役に立てると良いのですが・・。

    『実は、現状を維持したい』『問題を解決したいが、問題に関わりたくない』という気持ちが働いている
    →この気持ち、とてもよく分かります。でも、一先ず(ひとまず)このまんまで
    来ていただければ、とも思います。ここを個人で乗り越えるには、人によっては
    年単位(何十年単位?)でかかることもあります。一度カウンセリングに来ていただいて、
    ちょっと時間を空けて、またカウンセリングに来て、そういった形でも良いと思います。
    その方らしいプロセスを歩んでいくお手伝いが出来ればと思います。

    『 本当に自分は良くなりたいのか? と自分に問いかけるのがクライエントの課題だと思いました。』
    →もう、こう思ってもらえれば、クライエントの鏡です(笑)。とは思いますが、
    上でも同じこと書きましたが、そこに至るまでのプロセスを一緒に歩むことも
    カウンセリングだと感じます。「自分の何が問題か分からないけど、とにかく誰かに
    頼りたい」「何を相談して良いか分からないけど、辛い」。そういう状態の時も
    きっとあると思います。お会いしてお話しさせていただくと、必ず先に光りが見えます。
    そこからのスタートということも良いのかな、と思ったりもします。

    ブログで書いたことの背景について、そこをクライエントさん目線で真摯に書いてくださったことに、とても感銘(感動)を受けております。
    本当にありがとうございます!
    今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

    >りんごの木さん
    そうなんです。意図している訳じゃないですけど、「痛い痛いの~飛んでけ!」は
    催眠状態と言えます(正確には、催眠の定義にもよるのですが)。
    なので、身近なところで、そういう現象って結構起きてるんですよね。

    『不思議と持続するなーと感じます』
    →とても嬉しいです。まさにそこを作るのが臨床力だと思っていて、それがどんどんと
    長く持続するようになって、カウンセリングの間隔が空いても大丈夫になって、いつしか
    卒業する。そういうイメージを持っていただければ幸いです。
    過去の自分への戒めですが、同じ話をぐるぐると傾聴して、その場から進めないような
    臨床は、業界全体で卒業していかないといけないですね・・。

    皆さん、コメント本当にありがとうございました!
    少しでも何らかのレスポンスがあると、励みになります。
    そして、それが次の臨床を作っていくきっかけにもなります。
    私自身が相談に来ていただいている方々に支えられているのだなーと感じます。
    コメントしようと思ったけど、遠慮された方もいるかもしれません(そういう話
    も聞きますので)。
    そういうお気持ちも受け取って、次に進んで行きたいと思います。
    引き続き、どうぞよろしくお願いいたします。

  6. 紅蓮 (月曜日, 08 7月 2019 12:39)

    お世話になっております。
    皆さんのコメントに共感して、またコメントしてしまいました。

    前に、カウンセリングに行けば 気持ちが楽になるのがわかっているのに、自分の問題と向き合うのが辛くて オフィスに向かいながら、逃げちゃおうかなって思ったことが一度だけありました。
    ここで逃げて キャンセル料を払っても 何も解決しないと、自分に言い聞かせてオフィスに行きました。キャンセル料って 逃げないための抑止力なんだ〜って思いました(笑)

    なんとかしたいと思っているのに、逃げたい、自分の問題と向き合うのが辛い、という自分の本音を正直に話しました。それを踏まえた上で カウンセリングを続けていくうちに、自分と向き合う覚悟が出来ました。

    重い気持ちでオフィスに行き、軽い気持ちで帰っていく。
    それを繰り返していくうちに、気持ちが安定してきて、2歳の頃の自分に退行していく心理療法を受けました。
    想像(?)の中(私には その場面が はっきり見えていました)で、2歳の傷ついている自分を、今の自分が強く抱きしめたとき、2歳の自分も今の自分も とても救われた気がしました。

    その後、安定していられる期間が長くなってきたので、3週間おきだったカウンセリングを4週間おきにしました。
    その頃、改善スピードが速くなっているのに気がついて、先生に聞きました。

    「改善したい、良くなりたい、治りたい、そういう強い想い、そういうのを自己治癒力って言ったりするんですけど、それが強いと 改善スピードも早くなるし、効果も大きくなります。」との事でした。

    今から3か月前に、長年にわたり困っていたことの改善の為に催眠をやっていただきました。
    症状が改善された後に、また ある事に気がつきました。
    心の安定感が増していること。
    崩れても前みたいに崩れなくなったこと。
    崩れても 自分で立て直しが出来たこと。
    何かあっても、なんとかなるさ、って軽く考えられるようになったこと。

    私には すごい進歩で 嬉しかったです!
    今、カウンセリング間隔を5週間開けることに挑戦中です。

    長々と語ってしまい申し訳ありませんでした。

    先生、今後ともカウンセリングを宜しくお願いします。

  7. 心葉 (日曜日, 21 7月 2019 12:20)

    >紅蓮さん

    いつもコメントいただき、本当にありがとうございます。

    いわゆる催眠療法をきちんと(?)やったのは1回のみですが、改善の度合いが大きく、
    本当に良かったですね。

    しんどい時にも来ていただけたことはとても大切なことで、そういう時は誰しも逃げたくなるものです(おっしゃるとおり、キャンセル料の縛りはとても大切です(笑))。

    でも、しんどかったけど、カウンセリングを受けたら帰りには晴れ晴れしていた、その感覚が次の改善を生んでいきます。
    しんどいのをそのままにしていたら、これまでの苦しみから抜けられません。
    そこから抜け出すヒントをカウンセリングに来ることで、得てもらえたらと思います。

    そうやって気づけば、心にしなやかな強さが現れ、様々なことを乗り切って行けるようになる。崩れても立て直せるようになる。

    カウンセリングの間隔も段々と長くなってきて、とても良いですね!

    今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

  8. 光波 (月曜日, 05 8月 2019 08:56)

    先生は、オープンダイアローグについてどんなお考えをお持ちですか?

    と言いますのは、そういう計画があれば参加したいと考えています。
    先生の書いたブログへどなたかがコメントをして、それを見て自分もコメントしようと考える…
    この心の動きは、オープンダイアローグに近いのではないかと思いました。

  9. 心葉 (水曜日, 21 8月 2019 23:27)

    >光波さん

    コメントありがとうございます。
    すみません、コメントいただいてから大分時間が過ぎてしまいました。

    なるほど、オープンダイアローグかぁ。そういう面もあるな。
    と思って、考えさせられるなぁ、と思っているうちに時間が経ち。

    その後、お盆もあり、若干の自分の体調不良も実はありまして、今になります。
    (大分、病院にお世話になりまして、今は復活いたしました!)

    自分では意識していませんでしたが、ブログの中で対話が進み、
    それぞれの中で変化が起きていく、と言うのはオープンダイアローグの
    考え方に通じる面がありますね。

    オープンダイアローグって、よく分からんっていう人がほとんどだと思いますので、
    簡単に説明しておくと、フィンランドで始まった、薬を使わない対話による
    治療法のことで、患者さんからの求めがあった際に、専門家がチームを
    組んで(自宅などに)訪れ、患者さんと共に対話を行っていきます。

    患者さんの目の前で専門家同士が患者さんについて話をし、患者さんにはそれを見てもらいます。
    (リフレクティングプロセスと言って、専門家が自分のことをどう分析していくのか、
    その過程を、ありのままに見ることで自己理解を深めていきます)

    薬だけの治療を行ったよりも、寛解率(良くなった確率)、再発率等の結果が
    良いとされています。

    患者さんの中で症状などへの理解が深まり、状態が安定していくのだと思いますが、
    保険診療でないこと、日本ではなかなかスタッフが揃えられないなどの事情があり、
    一般的に広まるにはかなり壁がありますが、その有効性は専門家の中でも
    認識されている方法です。

    このブログにコメントをいただき、それを誰かが読むということで状態や心境に
    変化が起こる事は確かにあると思います。

    それであれば本当にとても嬉しいです。

    オープンダイアローグに通じるものですし、それが良い方向に進むのは心より願っています。

    ただ、積極的にそこに踏み込むのは、実際のところ私の労力的に難しいかな
    ということもあります。

    ですので、私が書いたことに、どなたかがコメントしてくれて、それに誰かが反応して
    コメントして、ということが起きたら起きたでとても嬉しいですし、それを
    見ている誰かに良い影響があれば、それはすごくうれしいのです、現状としては、
    私はそれに無理なくコメントしていくということはできますが、
    それ以上の事はちょっと難しいかも知れませんね。

    でも、オープンダイアローグの考え方は、カウンセリングで行っていくことと
    よく似ていて、とても大切な概念だなと思います。

    いつか私の余力が出てきたら(いつだ?という話はありますが(笑))、他の活動も
    できれば良いかなと考えています。

    引き続きどうぞよろしくお願いいたします。

  10. 心葉 (木曜日, 29 8月 2019 22:32)

    すみません、上のコメント、見直したらちょっと文章変でした。

    「それはすごくうれしいのです、現状としては、
    私はそれに無理なくコメントしていくということはできますが、」

    のところ、

    「それはすごくうれしいです。そして現状としては、
    私はそれに無理なくコメントしていくということはできても、」

    くらいのニュアンスで読んでください。

    ダーッと返信書いてしまうと、こういうこと起こるので、反省です・・。

    どうぞよろしくお願いいたします。

  11. 緑茶 (土曜日, 31 8月 2019 23:56)

    最近先生のところに通い始め、先日催眠をお勧めしてもらったのですが、なんだか怖くて一歩踏み出せず、お断りしてしまいました。

    でも、その後、このブログとみなさんのコメントをしっかり読んで、催眠は怖いものじゃないのかも…?と思い、イメージが変わりました。
    まだ迷っているところはありますが、今度の時に先生にしっかり聞いてみようと思います。

    たくさんの方がコメントしていたので、つられて勇気を出してコメント書かせてもらいました。

    これからもよろしくお願いします。

  12. 心葉 (水曜日, 04 9月 2019)

    >緑茶さん

    思い切ってコメントしてくださったことと思います。
    とてもとても嬉しいです。

    症状としては、催眠療法が適用になりそうなのでお話しさせていただきましたが、
    納得して、不安がなくなってから受けていただいた方が良いと思いますし、
    逆に私に気を遣って納得したフリをして受けたりすると、効果が全く出なくなって
    しまいますので、腑に落ちてからで大丈夫ですので、どんな風に進めていくと良いか
    一緒に考えてみましょう。

    疑問点などがあれば、遠慮なく聞いてくださいね。

    また、催眠でなくとも良いアプローチ方法(心理療法)はありますので、また必要に
    応じ、適宜お伝えしますね。

    引き続きどうぞよろしくお願いいたします。

  13. ぱんだ (木曜日, 11 3月 2021 16:30)

    『オ−ブンダイアローグ』初めて効きました。今日は久しぶりに時間と心の余裕がありましたので読み始めてコメント3つ目です。
     私は、催眠療法を4ヶ所で受けました。中の2箇所は各1回、初めてのところは、10回行きました。最初は、様々なところに電話して相手の話し方や様子を探り探り、決めました。そこでは催眠を受けても激的によくはならないことや自分自身が気が付いてないけど潜在意識で入りたくない領域には行かないし催眠が終了しても地に足を付け自分自身のペースで歩む大切さなどを教わりました。毎回の催眠も良かったです。
     4ヶ所目は、たしか3回行ったと思いましたが、私が18才の時に亡くなった母方祖母と8年前に亡くなった愛犬が白い雲の上から一緒に私を見てる様子に、笑いが止まらなくなり、時間になりそれ以外何も始まることなく終了しました。この様子は、時々夢にも出て来て笑いと安心感につつまれます。

    今月に、カウセリングをZOOM再開するので、以前の自分自身の何かをおさらいする予定で読み始めました。

    私は、他人に「悩み事がなさそう」と言われます。そんなことは無いです。私の言動に怒る人もしばしば、夫からはケンカずきと言われました。人にどう見られているかは、どうでもいいかもしれません。
    でも、子どもの時のように困り事は一人では悩みたくありません。

  14. ぱんだ (水曜日, 24 3月 2021 17:19)

    先日のコメント「初めて聞きました。」と入れたつもりが間違えてました。

     今回も他で受けた催眠の話しです。

     退行催眠で分かったのですが、
    私は3歳頃から父を殺したい程憎んでいた様です。催眠中、自分の意識がしっかりとあるのにビックリする程、口から「殺したい」と何回も言いながら涙がとまりませんでした。後で思い出したのですが、食が細かった幼い私に両親が一生懸命になり過ぎていていたのです。そんなことぐらいでと思いましたが後にそれがきっかけで様々な事を思い出しました。
     私は父母のことは、昔も今も大好きです。距離を置いた時期もあります。しかし私の意識が、何か変って来てます。ここまでに何年もかかってますが・・・。

  15. ぱんだ (水曜日, 31 3月 2021 07:21)

    今回の初ZOOMは、催眠では無いのに催眠みたいだった。安心で安全な広い森林公園が目の右下斜めに広がっている。そこに5歳の私と少し大きめの犬、そして現在の私もいる。涙がこみ上げてきて5歳の私を現在の私が抱きしめました。
    その後から、今も右下斜めに安心な誰もいない私だけの森林公園が広がっている。いつでもどこでもイメージが出てくる。サッとだ。そこにずっとあるのかもしれないと思える。イメージってすごい。

  16. ぱんだ (土曜日, 24 4月 2021 10:02)

    心葉先生には、しばらく1ヶ月に一回はお世話になろうと考えています。前回の催眠ではない??催眠のようなカウセリングから様々な事がありました。あまりにも辛い気分で「耐えられない」って思った日には心葉先生にメールもしました。
     そして、昔の子育て中の悲しい気持が次から次へと思い出し抜けられない時は、こちらにコメントしたり読んだりしてやり過ごせました。自分でもびっくりしますが、昨日に夫のスニーカーの汚れが気になり洗いたくなって素直な気分で洗っちゃいました。一足しか無いので、嫌がらせと思われないように大きめの付せんに書いてリビングに置いてあるノ−トに貼っときました。
     夫さんとは、2017年夏から様々な事がぎゅっと出できて2018年6月に調停を起こされました。昭和な夫婦で互いに問題もあります。私は、更年期な年代ですし、長男が10歳まで障害がハッキリと分からずに育ててましたから夫婦で、しっかりと見つめ合いながら子育てがしたかったのに昭和的な夫婦で役割をうまく混ぜる??交換?出来なかった?私がおせっかいが過ぎた?理由は互いに様々あります。多分・・・。
     確か2017年に、私は怒りがマックスになり玉子焼を台所に投げつけたり・・・結婚式当日に撮りました夫婦写真をまっぷたつに破り、夫部分は夫に投げつけ私部分は夫の前でグシャグシャに破り捨てました。近寄らないようにしないと怒りが爆発してました。
     子どもたちは、すっかり大人年齢で夫が調停を起こしたときは、「お母さんが調停起こすなら分かるけど、なんでお父さんが起こすの??」と言っていた事や昭和な夫婦の間には一切入らずにいた事も助かりました。

  17. ぱんだ (水曜日, 28 4月 2021 11:31)

    コメントを続けていっぱい書いて申し訳ないです。自分の頭の中が整理されるような感じがしてます。

     今回のカウセリングは、前回の疑問に思ったことを聞いてみました。
    初ZOOMで、出てきた5歳のわたしは薄ぺらいダンボール紙のようで何度も振り返りをしましたが、何の感情もない薄っぺらいダンボールでした。
     その理由を心葉先生に聞きました。理由は二つ考えられると教えてもらいましたが、
    ひとつは覚えているのですが、うまく説明が出来そうもありません。もうひとつは、何度振り返りをしても思い出せません。ということは二つ目の理由はわたしの必要な理由では無いのかもしれません。覚えていたら次回に聞いてみるかもしれませんぐらいで良いかもしれません。

  18. 心葉 (水曜日, 28 4月 2021 19:20)

    >ぱんださん

    コメント沢山していただき、ありがとうございます!
    すみません、返信が追い付かず(汗)。

    でもちゃんと読んでますので、ご安心くださいね。

    臨床の内容に関わることはコメントが難しいのですが、心の強みになることが
    段々と構築出来てきて、とても良いですね。

    カウンセリングでは、催眠を意図的にやったわけではありませんが、催眠状態には
    なっていると思います。

    いずれにしても、安全・安心を無理なく作っていくカウンセリングをしていきますので、
    何か疑問点等ありましたら、また聞いてくださいね。
    (ブログだと、一般的なことしか書けなくて、すみません・・)

    引き続きどうぞよろしくお願いいたします。

  19. 今回のカウセリングで終わりかなと思いましたが、次回の予約をしましたので次回が最後になるかもです。案外、私の困りごとは自分が自覚しているよりも軽かったのではと感じてます。自分でも出来ることはしてましたが、こんなにも早く困りごとが薄くなるとは思ってもいなかったので心は楽ですが、頭が付いて行けてないです。以前に整理整頓を大掛かりにしたときに、急激に時間が余って何をしたらいいのか?と思ったときに似ています。今は家にある本を読んだり手芸を一人の時間にしようと考えていますが、子供時代に安心で安定した時間があったなら良かったのにとも思います。次回もよろしくお願いします。

  20. >ぱんださん

    別の記事にもコメントをありがとうございます!
    そして、こちらも返信が遅くなってしまって、すみません(汗)。

    ぱんださんの変化が早かった理由は、『内面に向き合う準備(覚悟)がしっかり出来ていた』、この点につきます。

    ご自分では、「そうかな~?」とか思うかもしれませんが、『変わりたいけど、変わるのが怖い』『問題を直視したいけど、背けたい』『心理療法を受けたいけど、上手くできなくて恥をかくかも』など、色んな葛藤があって身動きが取れない人も多いのです。
    (ただ、これはその人が悪いわけではないです。改善したい気持ちは本物だけど、心の沼からの抜け出し方が分からないのです)

    これから、ご家族の事はもちろんですが、ご自身の事に時間を使うことも多くなると思います。

    カウンセリングは区切りとなりましたが、また何か必要な時には、単回でのカウンセリングなどでの対応もいたします。

    ぱんださんの素敵な日々が続きますように!
    (心の振り子が辛い方に振れる時があっても、必ずまた良い方に振れますので。)

    今後ともどうぞよろしくお願いいたします!

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